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加賀万歳を楽しむ

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2010.12.05

こんにちは。介護付有料老人ホーム「スプリングライフ金沢」入居相談員の宮崎です。

二日前は、全国的に、大変な大荒れのお天気でした。金沢出も風速32mという強風と、霰交じりの悪天候でした。当日は列車や交通機関も大幅に遅れ、本格的な”冬”の訪れを感じる1日でした。このまま、雪模様のお天気になるのではと心配しましたが、今日はお天気回復し、また暖かな穏やかな初冬を迎えております。

さて、本日午後に、当ホールにて「加賀万歳」の公演を開催いたしました。「加賀万歳」は金沢の新年には欠かすことの出来ない風物詩の一つで、屋内でしか舞われない、典型的な”御殿万歳”で、国選無形文化財となっております。

基本的には、主人である太夫と、従者である才蔵の掛け合いで行なわれます。昭和50年には金沢市文化財の指定を受け、現在は加賀万歳保存会がその保存、承継に力を注がれています。

加賀百万石の梅鉢紋が縫い取られた真っ赤な大黒頭巾(カマス帽子)や、独特の衣装をまとい、「舞い」と「唄い」をおり交ぜながら、伝統な加賀万歳のリズムにのせてお正月をめでます。今回の演目は、「北國下道中」。加賀藩が参勤交代で北陸道、北陸街道、中仙道をたどり、江戸に到着する道中を唄ったものです。歌詞の中には、道中の地名や名所・名物が織り込まれ、巧みな掛詞として用いられています。一番、二番と番を追って演じられ、ゆっくりと唄われます。

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昨今、実際の掛け合いする二人の姿は、あまり目にすることができないので、今回の公演は、とても興味深いものでした。伝統文化に触れ季節の節目を感じ、又、きたる新たな年への期待と、いよいよ師走を迎える年の瀬を実感しました。